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2024年9月15日日曜日

zedの公式Gentooパッケージが出た

 以前紹介したエディターのZedについて。

なんとかGentooでネイティブビルドするパッケージを作ろうとCargoのebuildパッケージ作成に挑戦していました。どうもうまくいかずモタモタしている間になんとGentooの公式からパッケージが登場しました!

https://packages.gentoo.org/packages/app-editors/zed

amdキーワードがマスクされているので、ACCEPT_KEYWORDSを設定しておいてください。

あと環境によってはファイルオープンダイアログが表示されないことがあります。そのときはxdg-desktop-portalをインストールして再ログインしてください。

使ってみましたが、やっぱり爆速ですね。後発であり、おそらくまだベータ版扱いだと思うので機能面ではさすがにVSCodeには劣りますが、簡単なコード編集には充分です。

応援の意味も込めてガンガン使ってます。みなさんもどんどん使ってください。MacとLinuxに対応しています。もうすぐWindows版も出るそうです。

2024年8月18日日曜日

GoのDTLSライブラリーの不具合

 GoでPion DTLSというライブラリーがあります。これはUDPの暗号化通信をするときに使われるライブラリーなので、特殊なプロトコルの実装以外ではそもそもそういうソフトウェアを開発する機会自体があまりないかもしれません。

このライブラリーにちょっとした不具合がありまして、コネクション切断後の再ハンドシェイクがDTLSの仕様どおりの挙動をしていないようです。

具体的には明示的なコネクション切断を行わずに同じ接続元(アドレス:ポート)からClientHello受け取ったとき、DLTSの仕様ではサーバーは新しいハンドシェイクを開始するべきなのですがこのライブラリーではClientHelloが無視されます。

1年近く前にその問題を報告したのですが、つい最近この問題が解消されたようです。

かなりニッチな情報ですが、個人的に結構嬉しかったのでここで報告。。。

2024年7月21日日曜日

スクラッチから開発する新しいブラウザー Ladybird

 Google広告費の影響を受けない新たなWebブラウザが必要だと、スクラッチからWebブラウザを開発する「Ladybird Browser Initiative」、元GitHub創業者らが立ち上げ

動機は納得だし、健全な競争のためにも大いに応援したいと思っています。ただここまで巨大化したウェブ標準をフルスクラッチで実装するのは骨が折れるどころか粉末状に砕けるレベルの大仕事でしょうね・・・

当面の問題は、開発人材の確保と運営資金でしょうか。

とりあえずリンクをぺたり。みなさんも応援してあげてください。

公式サイト

GitHubリポジトリー

2024年6月9日日曜日

Enpassのバグ その後

 先日FirefoxのプライベートモードでEnpass拡張機能が動作しなくなったという記事を書きました。記事中にあるとおり公式フォーラムでも報告したんですが、「プライベート拡張機能を有効にする設定にしてね」というコメントをいただき、ちょっと話が噛み合っていませんでした。

そして最近Firefoxを更新したところ、拡張機能が使えるようになっていました。何もしてないのに壊れて何もしてないのに直りました

Firefox本体の仕様の問題だったんでしょうか。でも全ての拡張機能が使えなくなっていたわけでないので詳しいことはよくわかっていません。モヤモヤ感は残りますが、とりあえずフォーラムにも報告して一件落着(?)です。

2024年5月5日日曜日

zedのGentoo対応

 先日zedの記事を書きましたが、早速Gentoo用のebuildファイルの作成に取り掛かっています。

このへんを見るとtomlファイルから自動的にebuildを作るスクリプトもあるようですが、どうも依存パッケージの解決まわりがうまくいかず作業が止まっています。Rustなにもわからない。

とりあえず一旦ebuildファイルの作成は休憩して、Linux向けの依存パッケージインストールスクリプトをGentoo対応するPullRequestを出してみました。サクッとマージされてv0.134.1-preで導入されたようです。

これで、このドキュメントに沿ってGentooでビルドできるようになったはずです。ちなみに依存パッケージインストールスクリプトを実行するにはrustupも必要ですが、これはデフォルトではインストールできないのでキーワード指定する必要があります。

v0.134.1-preからLinux用のバイナリーも同梱されているようなので、どうにもならなければバイナリーをインストールするebuildを作ればいいのですが、せっかくのGentooなのでソースコードからビルドするebuildにチャレンジしています。あるいは誰かRustに強い人手を貸してください。

2024年4月21日日曜日

新しいテキストエディタ Zed

 新しいテキストエディタの存在を知りました。

このポストやウェブサイトを見た感じの事前情報としてはこんな感じでしょうか。

  • VSCodeのようなソースコードエディタ
  • GitHubの開発チームが作っている?
  • Language Serverに対応
  • Electronを使わずにRustで作っている
  • 現時点ではmacOSのみ対応、Linuxは今後対応予定

ポストVSCodeとして期待できるかもしれない、ということで早速インストールしてみました。ほんの少ししか使っていませんが現時点のレビューを書いておきます。全然使いこなしていないので的外れなことを書いているかもしれません。

まずデフォルトでVimモードを選択できます。わかってるなこいつ

試しにvalue-schemaを開いてみると、ソースコードの解析がすぐに終わりました。VSCodeよりも爆速です。Rustで作っているせいなのか、必要最低限の解析にとどめているのか、もしくは手元のVSCodeに拡張機能を入れまくっているせいなのかわかりませんが、とにかく速い。

定義場所へのジャンプや参照場所の一覧表示もバッチリ。ESLintの設定も自動的に読んで、問題箇所を指摘してくれます。この辺はVSCodeと同様。

エディタ内で端末も使えるのでちょっとした作業も問題なし。

まだ本当に少ししかいじっていませんが、エディタとしては問題なく使えています。ただ、内部にフォーマットルールがあるのか、ファイルを保存するときに勝手にフォーマットをかけてしまうのがウーンという感じです。多分これは設定をいじれるんじゃないかと思いますがまだ試せていません。EditorConfigにもまだ対応していないようです。

拡張機能にも対応していますが、今のところ使える拡張機能はそこまで多くありません。とはいえおそらくまだサードパーティー製の拡張機能があまり作られていないであろう現状では十分に多いといえるのかもしれませんが。

総評として、公式で謳っているだけあってパフォーマンスは素晴らしい。保存時の挙動が気になる以外は、(サポートしている言語であれば)現状でもソースコードエディタとしては問題なく使え、今後にも期待できる出来です。拡張機能の充実にも期待しましょう。Linuxに対応したらGentoo用のebuildファイルを作って応援します。

開発が進むにつれて機能がてんこ盛り、動作が遅くなる・・・というのはあらゆるソフトウェアの宿命なので、いい感じに折り合いをつけていただきたいです。

そういえば似たようなコンセプトのエディタにJetBrains Fleetがありますが、こちらもまだ正式版ではありませんが頻繁に更新されていますね。

新たなエディタ戦争、楽しみです。

2024年3月3日日曜日

Enpassのバグ報告

 ここ数年パスワードマネージャーにEnpassを使っています。機能的に不満はなく、有料ですがサブスク方式ではなく一括払いのプランもあるので愛用しています。

ただ、最近特定の環境でブラウザーのパスワード自動入力ができなくなってしまいました。

詳細はEnpass公式フォーラムに書きましたが、Firefox v123.0のプライベートモードで自動入力機能が使えません。別の環境(Firefox v115.7)では問題ないので、バージョンアップした際にプライベートモードの拡張機能の仕様が何か変わったのかもしれない・・・と推測しているのですが詳しいことはわかりません。

別の環境のFirefoxをv123.0にしたら少しはハッキリするかもですが、動かなくなったら嫌だしなぁ・・・

誰か解決方法を知っていたら教えてください。

2023年10月29日日曜日

ImageMagickで、画像フォーマット変換の結果を標準出力に出す方法

 ImageMagickで画像フォーマットを変換するとき、普通は出力先のファイル名を指定すればその拡張子から自動的に適切なものにしてくれるんですが、標準出力に出すにはどうすればいいんだろうと気になったので調べてみました。

magick input.jpg png:-

このように変換先フォーマット:-を指定すれば、指定のフォーマットで標準出力に出してくれるそうです。

これでパイプ処理にも使えますね!

2023年10月1日日曜日

OpenTofu

 オープンコーラのような、レシピがOSSになっているやつではありません。

簡単にまとめると

  1. Terraformのライセンスが変更された
  2. ライセンス変更前のTerraformからOSS版のフォーク(OpenTF)が誕生
  3. OpenTFだと商標を侵害する可能性があるので新しい名前を募集
  4. OpenTofuに決定

Terraformとは何か?については、今回の主題ではないので説明は省略します。知らなくてもこの記事の理解に支障はありません。

元々このTerraformはOSS(MPL)として提供されていたのですが、v1.6からライセンスが変更されました

こちらによると、商用利用が一部制限され、Terraform作成元のHashiCorpと競合するような使い方をするとこの制限に引っかかりそうです。単にインフラ整備のために使うなら問題なさそうですね。

とはいえ、それでも今後のリスクがあるので、ライセンス変更前のバージョンからフォークしてOpenTFという新しいOSSが誕生しました。まあ最近よくある流れです。

ただ、このOpenTFという名前もHashiCorpの商標の侵害の可能性があるねということで新たな名前を募集したところ、OpenTofuが支持を集めたようです。OpenTofuのロゴ画像は一部黄色いので、どちらかというと揚げ豆腐なんでしょうか。

こちらによると、OpenTofuのいいところは

  • 元の単語と意味的に離れていて訴訟の心配が少ないこと
  • 単語・発音が短いこと
  • 「.tf」という拡張子の互換性を維持できること

だそうです。なるほど確かに。

OSS企業がプロダクトのライセンスを商用利用を制限する方向に変更するのはここ数年よく見るパターンですが、このOpenTofuは名前に恥じない健康的なプロダクトになって欲しいものです。

ところで、さくらインターネットではたこ焼きのレシピをオープンソースとして公開しています。。。と思ったらライセンスが明記されていなかった。

2023年8月13日日曜日

こんなところにInstall SSH Key

おかげさまで、Install SSH Keyがいろいろなところで使われています。もうGitHub ActionsでSSH鍵を使うするときの定番にすらなったんじゃないかと思います。知らんけど。

とは言っても、エディター戦争のように群雄割拠の中から勝ち上がったわけではなく、GitHub Actionsのv2がリリースされたばかりでActionがまだ充実していなかった頃にたまたまSSHを使いたくて作ったものでした。要するに完全に運と先行者利益に恵まれただけのラッキーパンチなのですが、そんなことはどうでもいいんです。運だろうが先行者利益だろうが、そのチャンスをものにできた奴の勝ちなんです。別に勝負してないけど

そんなInstall SSH Keyですが、GitHubの公式ツールでも使われているらしいという情報を教えてもらいました。

それはGitHub Actions Importerというツールです。概要はこちらに書いてあるのですが、要は他のCIからGitHub Actionsへの移行ツールらしいです。

これを使うと、BambooJenkinsなどでSSH鍵を設定しているところがInstall SSH Keyに置き換えられるようです。使ってないので詳しいことはわからないのですが、ドキュメント出力例を見る限りでは確かに使われていそう。ただ、ソースコードを見ても具体的にどの部分でどのように変換しているのかわかりませんでした。別の場所に変換用のデータがあるのかな。

それはともかく、みんなもバンバン使ってええよー。

2023年7月23日日曜日

value-schema v4.0.0が出ました

 去年の12月に「そろそろv4が出るよ」と予告して早7ヶ月。先日ようやくリリースしたので報告です。

・・・と思ったらDeno版が最新になってない。あとで直しておきます。

機能的には去年の記事から変わっていませんが、テストケースを増やして最新のNode.js / Deno / Bunでも動作することを確認しました。

手前味噌ながら、まあまあ便利なライブラリだと思っているのでよろしければ使ってみてください。

2023年7月16日日曜日

Proton Passをちょっと使ってみた

以前ちょっと話題に出した、Proton Mailの開発元が提供する新しいパスワードマネージャーであるProton Pass一般ユーザーも使えるようになったようです。

ちょっと使ってみましたが、以前予想した通り

  • 保存場所はProtonのサーバ
  • PCではブラウザーの拡張機能で提供、つまりPCでは基本的にブラウザーで使うことが前提(単にメモを取る場合でもブラウザーを立ち上げている必要がある)

…という感じでした。

料金表を見ると、有料プランも月額制(年額払い)で買い切りはないようです。まあ自前でサーバーを運用している以上、買い切りプランというのは難しいんでしょう。

やっぱり今使っているEnpassが機能的にも料金的にも個人的にはまだ理想形です。日本語がところどころおかしいこと、Linux版ではIMEの使用に難があることを除けば…

2023年4月23日日曜日

新しいパスワードマネージャー

 プライバシー重視のメールサービスProton Mail開発元のProtonが、Proton Passというパスワードマネージャーを開発しているそうです。

Proton Pass is now in beta

あまり詳しい情報が出ていませんが、現在判明していることはこのあたりでしょうか。

  • オープンソースで提供
  • 二要素認証をサポート
  • スマホ(iPhone, iPad, Android)とデスクトップPCに対応
  • Brave, Chrome, Firefox用のブラウザー拡張機能を提供

気になるのはデスクトップPCの対応OSが明記されていないこと。もしかしてブラウザー拡張機能だけで提供?

あとは、パスワードの保存先も気になります。Enpassのように、ローカルや複数のクラウドストレージに対応していて、好きなものを選べるならとてもありがたいです。

他のProtonプロダクトから推測すると、保存先はProtonのサーバー、ただしサーバーソフトウェアはオープンソースで提供するのでオンプレミスでも使える・・・という感じかもしれません。

だったらいらないかなぁ・・・🤔

いい意味で裏切ってくれることを期待してまます。

2022年12月11日日曜日

そろそろvalue-schema v4が出るよ

 注)まだ出てません。

入力値検証ライブラリーのvalue-schemaについて、そろそろv4の正式版が出そうなので予告です。

現時点の最新版はv4のRC2です。RC1については5月の記事をごらんください。以下ではRC1以降の変更点を解説します。

2022年10月23日日曜日

Fleetが普通にダウンロードできるようになった

 以前にJetBrainsの新しいコードエディター・Fleetの記事を書きました。記事を書いた頃はまだ申請制だったのですが、最近ついに一般公開されました。

ダウンロードはこちらから。

2022年9月18日日曜日

Fleetを使ってみた

IntelliJ IDEAで有名なJetBrainsがFleetというコードエディターを作っている、という噂をだいぶ前に聞きました。IntelliJ IDEAはAndroid Studioのベースにもなっているので、間接的にお世話になっている人も多いんじゃないでしょうか。

Fleetは「IDE」ではなく「コードエディター」だそうです。正直いって厳密な違いがわかってないんですが、おそらくVisual Studio CodeみたいなもんだろうなというのはFleetのスクリーンショットから誰もが想像したと思います。

現時点ではまだ正式版リリースどころかベータ版の状態でもなく、申請制のパブリックプレビュー段階ということで去年の11月頃に申請してみました。そして先日ようやくプレビュー版のお知らせが届いたのでさっそく使ってみました。というかすっかり忘れていたよ。。。

2022年5月29日日曜日

value-schema v4.0.0-rc.1をリリースしました

 前回の報告(v3.1.0)からしばらく時間が経ってしまいましたが、入力値バリデーターvalue-schemaがメジャーバージョンアップしました。といっても便利機能が追加されたというわけではなく、一身上の都合でバージョンを上げざるを得なかったというのが正解です。

不具合修正等があるわけではないので、今までv3を使っていた方はそのまま使い続けても問題ありません。

2022年5月1日日曜日

ソフトウェアのバージョン番号について

 ソフトウェアのバージョン番号ってみんな好き勝手につけるじゃないですか。

番号のつけ方にどういうものがあったっけーとふと思って、有名なやつをちょっと調べてみました。新しいネタやためになりそうな考察は特に何もありません。

2022年3月13日日曜日

CodeのGentoo用パッケージを作ってみた

Codeというソースコードエディターがあります。Visual Studio Codeや、そのOSS版 Code - OSS のことではありません。

elementary OSに付属しているエディターです。なんとまぎらわしい

elementary OS自体知らない人も多いかもしれませんが、UbuntuベースでmacOSっぽい見た目のOSです。

このCodeはVSCodeのようにElectronベースではなく、Vala言語で書かれてネイティブコードにコンパイルされるエディターです。あまり有名じゃないためなのかelementary OS用に書かれたためなのかわかりませんが、Gentoo Linux用のパッケージがなかったのでオレオレリポジトリーに追加してみました。

パッケージ名はapp-editors/codeです。

2021年10月3日日曜日

value-schema v3.1.0をリリースしました

Node.jsとDeno界隈に一大センセーションを巻き起こした(※個人の感想です)データ検証ライブラリーvalue-schemaの新バージョンがリリースされました。

今回の目玉はenumeration()です。名前の通り、TypeScript(Deno含む)でenum等の列挙型を使うときに真価を発揮します。