新しいテキストエディタの存在を知りました。
Discordのようなマルチプラットフォームデスクトップアプリを開発するために使われるElectron.jsや、Visual Codeの登場以前で最も優れたテキストエディタの一つとされたAtomエディタの開発者たちが、これまでにない先端的なテキストエディタ「Zed」の開発に取り組んでいます。… pic.twitter.com/K461B9jmeU
— Jeffry Alvarado (@jalva_dev) April 20, 2024
このポストやウェブサイトを見た感じの事前情報としてはこんな感じでしょうか。
- VSCodeのようなソースコードエディタ
- GitHubの開発チームが作っている?
- Language Serverに対応
- Electronを使わずにRustで作っている
- 現時点ではmacOSのみ対応、Linuxは今後対応予定
ポストVSCodeとして期待できるかもしれない、ということで早速インストールしてみました。ほんの少ししか使っていませんが現時点のレビューを書いておきます。全然使いこなしていないので的外れなことを書いているかもしれません。
まずデフォルトでVimモードを選択できます。わかってるなこいつ。
試しにvalue-schemaを開いてみると、ソースコードの解析がすぐに終わりました。VSCodeよりも爆速です。Rustで作っているせいなのか、必要最低限の解析にとどめているのか、もしくは手元のVSCodeに拡張機能を入れまくっているせいなのかわかりませんが、とにかく速い。
定義場所へのジャンプや参照場所の一覧表示もバッチリ。ESLintの設定も自動的に読んで、問題箇所を指摘してくれます。この辺はVSCodeと同様。
エディタ内で端末も使えるのでちょっとした作業も問題なし。
まだ本当に少ししかいじっていませんが、エディタとしては問題なく使えています。ただ、内部にフォーマットルールがあるのか、ファイルを保存するときに勝手にフォーマットをかけてしまうのがウーンという感じです。多分これは設定をいじれるんじゃないかと思いますがまだ試せていません。EditorConfigにもまだ対応していないようです。
拡張機能にも対応していますが、今のところ使える拡張機能はそこまで多くありません。とはいえおそらくまだサードパーティー製の拡張機能があまり作られていないであろう現状では十分に多いといえるのかもしれませんが。
総評として、公式で謳っているだけあってパフォーマンスは素晴らしい。保存時の挙動が気になる以外は、(サポートしている言語であれば)現状でもソースコードエディタとしては問題なく使え、今後にも期待できる出来です。拡張機能の充実にも期待しましょう。Linuxに対応したらGentoo用のebuildファイルを作って応援します。
開発が進むにつれて機能がてんこ盛り、動作が遅くなる・・・というのはあらゆるソフトウェアの宿命なので、いい感じに折り合いをつけていただきたいです。
そういえば似たようなコンセプトのエディタにJetBrains Fleetがありますが、こちらもまだ正式版ではありませんが頻繁に更新されていますね。
新たなエディタ戦争、楽しみです。
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