IntelliJ IDEAで有名なJetBrainsがFleetというコードエディターを作っている、という噂をだいぶ前に聞きました。IntelliJ IDEAはAndroid Studioのベースにもなっているので、間接的にお世話になっている人も多いんじゃないでしょうか。
Fleetは「IDE」ではなく「コードエディター」だそうです。正直いって厳密な違いがわかってないんですが、おそらくVisual Studio CodeみたいなもんだろうなというのはFleetのスクリーンショットから誰もが想像したと思います。
現時点ではまだ正式版リリースどころかベータ版の状態でもなく、申請制のパブリックプレビュー段階ということで去年の11月頃に申請してみました。そして先日ようやくプレビュー版のお知らせが届いたのでさっそく使ってみました。というかすっかり忘れていたよ。。。
インストールについて
Fleetの非公開ダウンロードページのURLがメールで送られてきたわけではなく、JetBrains Toolboxをインストールすればプレビュー版が使えるようになった時点で「インストール可能ツール」の一覧にFleetが表示されます。
しかし、最初は待てど暮せどFleetが一覧に出てきません。Toolboxを再インストールしてもPCを再起動しても変わらず。
結論から言えば、Fleetのプレビュー版を申請した時点からJetBrainsアカウントのメアドを変更していたのが原因でした。どうやらFleetを使えるかどうかは申請時のメアドで管理しているようです。実際、申請時にはJetBrainsアカウントでログインする必要はなく、メアドを入力するだけでした。
というわけで、メアドを申請時のものに戻してToolboxにログインし直すと一覧にFleetが出てきた!
使ってみた
まず起動して最初に思ったこと。
やっぱVSCodeを意識してるな。
批判的な意味ではなく、あまりかけ離れたUIにされるよりは真似してもらったほうがVSCode使いとしては助かります。
TypeScriptを使ったプロダクトでざっと使ってみた感触は、現時点ではまだVSCodeの下位互換でしょうか。
.gitignore
対象のファイルが見た目に区別つかない- VSCodeではファイル名が薄い色で薄く表示されるので、見た目で判別できる
- ただしgrepの対象からは除外してくれるので、機能面で問題があるわけではない
-
await
のつけ忘れによる型エラー(Promise
関数を呼び出すときにawait
をつけ忘れ、その戻り値を別の関数に渡そうとした場合など)は単なる型エラーとしか指摘してくれない -
VSCodeでは「
await
つけ忘れてるんじゃね?」と教えてくれる
他にもESLintをベースにコードをチェックしてくれないとか、Vimキーバインドが使えないとか色々あるんですが、これらはプラグインの問題。FAQによると、そのうち実装予定とのことなので期待しましょう。
まだプレビュー版ということもあるので開発の主力にはなれませんが、誰もが認めるJetBrainsが作っているというだけでも充分今後に期待できるエディターだと思います。ちょっとした開発にいちいちIntelliJ IDEAを起動するのは正直しんどいですから・・・
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