2024年2月25日日曜日

「メール一往復主義」をするのは若手?

断られた→返信しない「メール1往復主義」の若手が増加中!タイパ重視の本末転倒

こんな記事がありました。個人的にも確かにこういう経験はあります。

このブログでも度々取り上げていますが、LinkedInなどで明らかにこちらのプロフィールや希望に全く目を通していない(おそらく一斉送信の)スカウトメールが来ることがあります。そういうメールは機械的に弾けるような仕組みを入れているのでスルーするんですが、大体1週間後くらいに「どうしても諦めきれないので再度連絡します」みたいなメールが来ます。それも大抵スルーするんですが、時々気が向いたら「そんなに真剣なのになんでプロフィール読まんのや、ああん?」という趣旨の内容をオブラートに3重くらい包んで送ったりします。まず間違いなく、それ以降先方からの連絡はありません。

こういう経験談は置いといて、冒頭の記事を読んでちょっと気になったところが。

相手は本当に「若手」なんでしょうか?

記事内ではひたすら「若手」が強調されていますが、記事を一通り読んでも「一往復主義を行うのは若手」という確たる根拠はないように見えます。例えば相手が年齢を名乗ったとか、送り主の名前で検索したらSNSで若い人がヒットしたとか、知り合いの会社の人が「うちの若い営業はこんな感じだよ」と言っていたとか・・・そんな話は一切出てきません。

このようなことから、最後の返信を省くことは、現代のビジネス環境においては、不適切ではなく、タイムパフォーマンスから見ても正当化でき、相手にとっても余計な時間を費やさせない正しい行動である、と若手社員は考えているようなのである。

という書き方からして、実際にこういう営業スタイルの若者に聞いたわけではなく、「タイムパフォーマンス的に問題ないから正当化できる、こういう考え方をするのは若者だろう」あるいは「昔は違った、今はこうだ、だからこういうことをやっているのは若手に違いない」という推測が多分に混じっているように見えます。

ただこれは乱暴すぎやしませんか。後者の「昔は違った〜〜」に関しても、新入社員当時のやり方に違和感を持った人が、ベテランと呼ばれはじめた今になってこういうやり方を採用している可能性を排除できていません。

もちろん記事に書いていないだけでどこかで裏を取っている可能性もありますが、記事にするならせめて裏を取っていることくらいは明示してほしいものです。

2024年2月18日日曜日

Install SSH Key v2.7.0を公開しました

 Install SSH Keyもだいぶ機能的には成熟してきたので、更新頻度もかなり減ってきました。SSH鍵を使う上での機能は過不足なく揃っていると思います。希望を言い出したらキリがありませんが、ごく一部の人しか使わないようなニッチな機能をつける予定はありません。

先日、半年ぶりくらいに新バージョンv2.7.0をリリースしました。内容は大したことではなく、使用しているNode.jsランタイムをv16からv20へ変更したのがメインです。

先月の時点ですでにIssueには報告があり、親切にもPull Requestが投稿されていました。半月くらい放置して取り込むだけの簡単なお仕事です。報告&PRを作ってくれた人たちありがとう。

これに伴い、DockerコンテナのUbuntu 16.04とCentOS 7のサポート(CIによる動作検証)を切りました。多分glibcのバージョンの問題で、これらのOS上でNode.js v20は動きません。

2024年2月11日日曜日

排中律という証明方法

 数学好きにはよく知られた方法ですが、排中律という証明方法があります。厳密にはこれは証明ではなく「『Aである』または『Aではない』は常に成り立つ」というある意味当たり前の原理なのですが、これをうまく使った証明のやり方があります。

高校までには習わない(というか大学でも習った記憶がない)のですが、考え方は高校数学レベルで十分理解できます。かなり使い道は限られるのですが、個人的にはこの排中律が一番「すげえ!」と思った証明方法です。

2024年2月4日日曜日

Sabayon Linuxの現在

 Gentoo Linuxの派生ディストリビューションにSabayon Linuxというものがあります。派生といっても、ソースコードベースで変態御用達のGentooとは正反対の、Ubuntuと同程度に簡単に使えるディストリビューションです。

そんなSabayon Linuxのことをふと思い出したので、どれくらい進化しているか確認しようとしたら・・・

https://www.sabayon.org/

いや進化しすぎぃ!進化しすぎてカジノサイトになっとる!!

譲渡したのかドメインが切れたのか乗っ取られたのか事業変更したのか詳しいことはわかりませんが、どうやら公式サイトは消滅してしまったようです。Wayback Machineによると、2023年3月13日の時点ではちゃんと存在していたものが3月14日にカジノサイトになっているようですね。

開発チームは今どうなってるんでしょうか。GitHubのSabayon orgを見てみると、サイトのURLが変わっているようです。

https://www.mocaccino.org/

モカチーノと読むんでしょうか。Sabayonから新たに派生したみたいです。リポジトリーもmocaccinoOS orgが新しく作られているようです。

何の気なしに「そういえばアレどうなってるんだっけ」から調べたものが、意外と激動していました。