2022年10月30日日曜日

プロジェクト管理術(前編)

 先日社内の勉強会でプロジェクトマネージメントの発表をしたところ、その内容が記事として公開されました。

さくらのエンジニアがマネジメントの知見を共有してみた(前編)

最初の「さくらのIoTにおけるプロジェクト管理術」という偉そうな名前の発表がそれです。上記の記事ではダイジェスト版ですが、実際の発表はもっと長かったのでここで色々補足します。


まず最初に断っておきますが、偉そうな名前をつけている割には別にスーパーテクニックがあるわけではありません。見る人が見れば「ふーん」で終わりそうな内容です。

そして、事業部内ではこれを完璧に実践できているわけではなく、試行錯誤中の段階です。


始める前に、この発表で使う用語を整理します。

プロダクトとは、いわゆる製品や商品、サービスなどを指します。これらは基本的に終わりはありません。プロダクトが終わるときは採算が合わない、会社を畳むなどのくじゅうの決断をする場合です。

プロジェクトとは、「○○機能の実装」「△△への広告出稿」などのプロダクトの中で達成すべき具体的な目標です。これらは目標を達成できた時点で終わりです。

タスクとは、プロジェクトを終わらせるために必要な、具体的にやる項目です。これももちろん終わりがあります。

特にプロダクトとプロジェクトは響きも似ているせいか混同されることがあるので、ここで定義しておきます。

文脈によっては、プロジェクトとタスクはもう一段階上のものを指す場合もあります。例えば「売上10%アップ」プロジェクトに対するタスクとして「○○機能の実装」「△△への広告出稿」などです。どちらが正確かという議論はさておき、この場では先程のように定義しておきます。


まとめるとこんな感じです。プロダクトの中に複数のプロジェクトが走っていて、各プロジェクトに複数のタスクが走っています。


プロジェクト管理術の前に、作業報告について説明します。


「昨日は○○をやりました」「今日は△△をやります」という作業報告をよく見ます。みなさんもこういう作業報告をやったことはありませんか?

「え、なにかダメなの?」と思った方もいるかもしれませんが、「作業の報告」という言葉通りの意味では問題ありません。

ここで考えてほしいのは、そもそも何のために作業報告をするのかということです。「リモートワークでサボっていないかの確認のため」であればこれでも問題ないんですが、みなさんはそんな低レベルな仕事をしているわけではないと思います。


作業報告のそもそもの目的とは、「プロジェクトが現在どれくらい進んでいるのか?」「どんな作業が残っているのか?」「なにか詰まっている・困っていることはないか?」といった情報をマネージャーだけでなく全員に共有することですよね。


一般に、プロダクトには複数のプロジェクトが同時に走っています。プロダクトの規模によっては、数十のプロジェクトが走っていることも珍しくありません。


そんな中で先程のような作業報告をするとどうなるでしょうか?


つまりこういうことです。

「プロジェクトAのタスク2をやりました」とか「プロジェクトCのタスク甲をやります」といった報告をされても、「じゃあプロジェクトAは全体としてどこまで進んでるの?」とか「今回報告に上がらなかったプロジェクトBはどういう状況だっけ?」という全体像が見えてきません。


じゃあどうやって報告すればいいの?という話は一旦おいといて・・・本題であるプロジェクト管理について説明します。


画像を使いすぎたせいか、ブログ編集画面が重くなってきたので続きは次回。

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