以前ビジネス系SNSのプロフィールにきのこたけのこトラップを仕掛けた話を書きました。あれから半年近く経ってスカウトメールも相変わらずちょいちょい来るんですが、これまでに受け取ったメールをちょっと分類してみました。
ちなみに以下のメールを送ってきた会社は、いずれも1社だけではありません。いかに適当な会社が多いことか。
派閥を表明していない
やっぱり一番多いのがこれ。きのこ派ともたけのこ派とも表明せずに、いきなり「プロフィールを見て連絡させてもらいました」「弊社はこんなミッションでこんなプロダクトを作っていてこんなことをしていてこんな強みがあってこんな課題があって・・・(暑苦しい長文)」「一度ざっくばらんにお話ししませんか?」と送ってくる会社です。
保有スキルで検索をかける→ヒットした人全員にテンプレメールを送る、というケースなんですが、まぁ失礼ですよね。出会い系でがっついてる奴みたい。
「プロフィール見ました!」といいつつ見てないのが丸わかりなので、こういう類は遠慮なくスルーします。「"きのこ"も"たけのこ"も含まれていないスカウトメールは無視フォルダーに移動」というフィルタリングができるので便利。
それでもしばらくすると「どうしても一度お話をしたく、再度メールしました」的なメールを送ってくるところもあります。相変わらず派閥を表明していないのでスルーするんですが、中にはさらにしつこく送ってくるところもあります。そんなときは「そこまで興味あるなら少しはプロフィール見てくれませんかねぇ」と送るとみんな静まります。
派閥を表明しているけど条件を見ていない
少数ですが、こういうメールもあります。「きのこ派です!」と書いてるのでプロフィールに目を通してくれたのかと思いきや、プロフィールに書いてある希望条件については一切触れていない。まぁ失礼ですよね。
中には「カジュアル面談で、きのこたけのこ談義をしましょう!」みたいなことを送ってくる会社もあるんですが、別に談義がしたくて派閥を聞いてるわけじゃないんですよ。
それでも多少なりともプロフィールを見ていただいたことに対する礼儀として、一応返信はします。「プロフィールにこういう条件も書いてるんだけどそれでOK?」と質問すると、大抵「そういう条件では募集していません」・・・なんだろう、プロフィールの中できのこたけのこしか目に入らなかったのかな。
中には、見落としていたのを悟られたくないのか「詳しく聞かせてください」的な返答をしてくる会社もありますが、条件を書くと「そういう条件では募集していません」・・・
いや、この条件もだいたいプロフィールに書いてあるんだけどね?見落としてたのバレバレだよ?
希望条件を把握しているが、あえて無視する
何いってんだ?と思うかもしれませんが、要するにこういうことです。
◯◯の仕事を希望されているようですが、☓☓の経験もあるようなので☓☓をやっていただけないでしょうか?
( ゚д゚)
☓☓もできるなんて自分が一番よくわかってるんです。そして、その上で◯◯を希望してるんです。理由もプロフィールに書いてます。それをガン無視して完全に自分たちの都合しか押し付けない。まぁ失礼ですよね。
そんなに☓☓をやってほしいなら、ぜひやりたいと思えるくらいの魅力的な待遇を提示してほしいものですが、提示してくれた会社は一社たりともありません。
そもそも派閥(きのこ/たけのこ)を書いていない時点で返信する価値はありません。
転職を考えてなくてもいいから、興味があれば履歴書送ってくれ
何いってんだ?と思うかもしれませんが、要するにこういうことです。
今すぐ転職をお考えでなくても構いませんので、まずはざっくばらんにお話ししませんか?
(中略)
興味があればこちらまで履歴書をお送りください
( ゚д゚)
なんでざっくばらんにお話しするのに履歴書が必要なん?ざっくばらんに応募しないとあかんの?まぁ失礼ですよね。
おそらく内部事情はこんな感じ。
- 以前は応募が前提で、最初に履歴書を送ってもらうフローだった
- それだと応募が少ないとかの理由で、まずは転職意思関係なくざっくばらんフローを入れた
- でもメールの文面から履歴書云々を消し忘れた
事情は想像できるし、複数の求人サイトを使っていると修正忘れも起きるのでまぁ仕方ないとも言えるんですが、やっぱり派閥を書いていない時点で返信する価値はありません。
ダイレクトリクルーティングを否定するつもりはありませんが、プロフィールも見ていないのに「プロフィールを見てどうしてもお話ししたく〜」みたいなテンプレメールを送られても迷惑です。ちょっとポイントカードを作っただけの店から「上得意様へ...」みたいな連絡がきたらただの嫌味としか思えないでしょう?
「そんなこと言ったって、ダイレクトリクルーティングの返信率は10%くらいだからたくさんの人に送らなきゃいけない。一人ひとりのプロフィールを読んでいるヒマはないよ!」というのが採用担当者の本音かもしれませんが、それは相手のことを考えずに自分の手間が省ければいいと言っているのと同じです。
そもそも返信率というのは数学の確率とは違い、どの会社が誰にどんな内容のメールを送るのかで変わります。母集団が無限ならまだしも、闇雲に試行回数を増やせばいいというものではありません。スキルで機械的に絞り込んで「弊社のミッション(笑)」が8割を占める暑苦しい長文メールを送るより、絞り込んだ人をさらに「本当にこの人はうちに合っているんだろうか?」と確認した上で簡潔なメールを送るほうが結果的に効率が上がるかもしれませんよ。知らんけど。
なにより、あなた(会社/採用担当者)がほしがっている人は、他にもたくさんの会社を相手にしています。「多数のスカウトを受け取っているかと思いますが〜」と定型文のように書いていますが、本当にたくさん受け取っています。実際、ワイですらそれなりの頻度でスカウトメールを受け取っています。いわんやガチ有能をや。
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