以前LinuxでPIXELA PIX-MT100を使うという記事を書いたんですが、その後継記事です。
PIX-MT100の後継モデルとしてPIX-MT110があります。というより前回の記事を書いた時点ですでにMT110は発売されていました。無知って怖い。
今回のMT110は、MT100と違って公式に3キャリア対応を謳っています。前回の記事で書いたとおり、MT100でも実際は3キャリア使えたんですが、公式で謳っているほうが安心できますよね。
ちなみに今回の記事も前回同様Gentoo Linuxの話です。Ubuntuは多分そのまま動きます。試してませんが。
MT100のドライバーでは認識しなかった
「前回MT100用のドライバー入れたし、後継モデルならドライバーも同じだろうからそのまま動くよね」と気楽に考えていました。
ところが実際にUSBポートに挿してみると、電源は供給されるもののドングルとしては認識されませんでした。
lsusb
コマンドの出力はこんなかんじ。
$ lsusb ...(略)... Bus 001 Device 006: ID 15a9:0046 Gemtek 4G Modem ...(略)...
なるほどなるほど。
Linux Hardware Databaseにはなかった
前回お世話になったLinux Hardware Databaseですが、デバイスID15a9:0046で検索してもヒットせず。
新しいデバイスなので、まだ登録されていないのかもしれません。
まあこの状態でもWiFiアクセスポイントとしては使えるんですが、これだと無線を2箇所も経由することになるため速度が遅くなりそうなのでできれば直接ネットワークインターフェースとして認識させたいです。
これで動いた
IDの値が近くて、同じGemtek製のデバイスとして登録されているものとしてGemtek Modem 4G LTEがありました。
名前も似てるしこれで行けそうだなと思って以下のカーネルモジュールを有効化したところ、無事認識してネットワークインターフェースとして使えるようになりました。
- CONFIG_USB_CATC
- CONFIG_USB_HSO
- CONFIG_USB_KAWETH
- CONFIG_USB_NET_RNDIS_HOST
- CONFIG_USB_PEGASUS
- CONFIG_USB_RTL8150
- CONFIG_USB_USBNET
- CONFIG_USB_ZD1201
無事動いたので、感謝の気持ちを込めてLinux Hardware Databaseにも登録。
注意事項
SIMカードのスロットカバーがめちゃくちゃ固いです。爪で開けようとすると割れる可能性があるので、マイナスドライバーとかを使ってください。
人間なんだから、横着せずに道具を使いましょう。人間なんだから。
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