2020年11月22日日曜日

面接官の「べからず集」

先日、株式会社Lean on Meの外部技術顧問になったという記事を書きました。ここの会社ではエンジニア採用や採用後の1on1などの業務も行っています。

以前にもエンジニア採用についての記事を書きましたが、今回はちょっと趣向を変えて面接官がやってはいけないことを書いてみます。

一応言っておきますが、詐欺とか殺人とかの面接官じゃなくてもやってはいけないやつじゃないですよ。んなこと言わなくてもわかってますよね。

志望理由は聞かない

これは以前の記事にも書いたことですが、「うちの会社じゃないとダメな理由」を聞かれても応募者も困ります。業界トップシェアとかカリスマ経営者がいるとかでもない限り、「その会社ではないとダメな理由」というのはなかなかあるものではありません。何かそれらしいことを言ったとしても、大抵の人の本音は「エージェントさんに紹介されて、業務内容と必要スキルが自分に合っていそうだったから」です。

質問内容として、

  • 企業理念に共感するか?
  • どんな基準で会社を選んでいるか?
  • 将来的にどうなりたいか?

といった確認であれば構いません。構いませんというかぜひ聞いてください。例えば会社を選ぶ基準を聞くことで、「あれ、この人ってウチの会社のことを誤解してる?入っても長続きしないかも?」と気づくかもしれません。

また、最近は志望理由ではなく転職理由を聞くことが多いようです。「なぜ弊社を選んだのですか?」ではなく「なぜ転職しようと思ったのですか?」という質問です。つまり「今回の転職で何を叶えたいのか?」を聞き、実際に自分たちの会社でそれを叶えられるかを見るということです。

ここで大事なのは「現在が残業200時間で残業代が出ないブラックだったから」といった退職理由を聞いているのではないということです。もちろん退職理由と転職理由は無関係ではないでしょうが、その会社から転職することでどうしたいのかが問題です。

現職の収入は聞かない

転職経験のある人、面接時に限りませんが現職の収入を聞かれることはないでしょうか。

逆に面接官をした経験のある人、現職の収入を聞いたことはないでしょうか。

聞いてどうするの?

現職の収入を聞かれると、「この人の価値はもっと高いけど、現職よりちょっと多いくらいでも満足するだろう」のように安く買い叩こうとされている感がヤバいです。会社側はそのつもりでなくても、そう捉える人がいるということは覚えておいてください。

給料を決める参考にするなら希望の給料を聞くだけでよくないですか?

遅い時間に連絡を入れない

よくあるんですよ。次のステップの案内や合否通知をなるべくその日のうちにしたくて、遅い時間に連絡を入れてしまうことが。

それが例えば夜の10時だとしたら、連絡を受けた方はどう思うでしょうか。

「え、こんな遅くまで働いてるの?じゃあ自分が入社したら同じように夜遅くまで働かされるの?」

こう思ってもおかしくありません。電話じゃなくてメールでの連絡でも同じです。

以上が個人的に気をつけていて、人事担当にもお願いしていることです。

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