2020年3月29日日曜日

Enpassを1週間使い倒してみた

先週パスワード管理ツールをKeePassXCからEnpassに移行して1週間経ちました。
この週間使い倒した感想を書きます。

機能的には満足しているので、どうしてもEnpass上げKeePass下げの内容になってしまいますが、KeePass系も10年使ってきたので感謝の気持ちは忘れていません。

便利なところ

添付ファイルが増えても復号時間は変わらない

KeePass系は全てのデータを1つのファイルにまとめているので、大きなファイルを添付するとデータファイルのサイズが大きくなり、起動時の復号に時間がかかってしまいます。
Enpassはパスワードデータと添付ファイルを別々に管理しているので、ファイルが増えても復号時間は変わりません。

事務手続きのためにマイナンバー通知カードとかパスポートのスキャン画像を添付しているので、別管理しているのはありがたいです。

複数の保管先に対応

KeePass系も複数のパスワードファイルを開けるので、仕事用と家用で保管先を分けられます。
しかし、複数のパスワードファイルを開くたびにマスターパスワードを入れなければいけません。

Enpassは「プライマリボールト」にそれ以外の保管先のマスターパスワードを保存しておき、プライマリボールトを開いたら自動的に他の保管先も開くといった使い方をできるので、起動時にマスターパスワードを1回入力するだけで全ての保管先を使えます。

クラウドストレージと自動的に同期

様々なクラウドストレージと連携できるので、Linux用クライアントがないOneDriveやGoogle Driveとも簡単に連携できたり、Dropboxの無料版に保管していても4台以上のデバイスから使えるということは先週も紹介しました。

それ以外の便利なところは、パスワード情報を変更したら自動的に他のデバイスでも同期されるというところです。

1Passwordにもある機能ですが、KeePassXCでは自動的に同期されないので一度閉じてもう一度開かないと他のデバイスでの変更内容が反映されません。
そのため、他のデバイスで更新したことを忘れて別のパスワードを登録し、以前の変更内容を上書きしてしまった…なんてことが時々ありました。

アーカイブ機能

「このアカウント最近全然使ってないからブラウザ拡張機能とかでパスワード入力候補には出したくないけど、またいつか使うかも知れないからデータを削除したくはない」という場合に便利な機能です。
アーカイブしたエントリーは入力候補には表示されませんが、データ自体は残っているのでいつでも復元できます。

不便なところ

Linux版はよく落ちる

先週書いたものを除けば、いまのところこれだけです。

Linux版というかGentoo Linux上でしか確認していませんが、結構な頻度で落ちます
そのたびに再起動→マスターパスワード再入力が手間で仕方ないです。

Mac版やスマホ版では今の所落ちていないのですが、メインで使っているのがLinuxなのでとても残念。

ぶっちゃけこの欠点だけで他の利点を全て帳消しにしかねないレベルです。
機能はとても気に入っているので、頑張れ!

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