2020年3月15日日曜日

リモートワークできる会社とできない会社

世界中でコロナが猛威をふるっており、異例の休校やイベント自粛要請が出ていますね。
会社側にもリモートワークを推奨するなど、感染を抑えるために政府も必死です。

このリモートワークについてちょっと思うことがあります。

リモートワークができない会社の話

最初に言っておきますが、「オフィスのほうが仕事をしている実感があるからオフィスのほうがいい」とか「人の目がないとサボりそうだからオフィスのほうがいい」という考えは充分理解できますし、その働き方を否定するつもりはありません。

そして「リモートワークができない会社」といっても、実店舗を構えているとか工場勤務とか営業職とか、そういった職種・業種的にリモートワークがムリという話ではありません
このブログは一応ソフトウェアの技術系ブログのつもりなので、ソフトウェアエンジニアを対象とした話をします。

VPNがないとかVPNサーバーが貧弱とかデータがクラウドにないといった、リモートワークの環境が十分に整っていないという話でもありません

設備的にも業務内容的にもリモートワークができる環境が整っていて、リモートワークでも問題なくパフォーマンスを発揮できる(であろう)従業員がいるのにOKが出ないという話です。

対面に比べて効率が落ちるから

リモートワークが許可されない鉄板の理由です。

まあわかります。対面で仕事をする場合に比べてリモートワークだと効率が落ちるのは現実問題としてあります。

ちょっと質問したい時でも、対面の場合はとりあえず「すみませーん」と声をかければ済むのに対して、リモートワークでは質問事項を文章に起こしてチャットツールで投げる。これだけでもかなり効率が落ちます。

あとは画面を指しながら「この部分が…」とか、紙やホワイトボードに書きながらの説明というのがリモートワークではかなり難しいです。

最近のビジネスコミュニケーションツールは音声チャットもデスクトップ共有機能も当たり前のようについていますが、それでもやっぱり効率では対面にはかないません。

でも、リモートワークはスケーラブルという大きなメリットがあります。

オフィスで仕事をする前提だと、机の数以上の人数は雇えません。「もう少し人がほしいけど、机が足りないしオフィスの広さ的にもこれ以上机を置けないし…」という状況にもなりかねません。

また、オフィスに通える場所に住んでいる(住める)人しか雇えません。
それがリモートワークだと、全国各地(何なら全世界)から必要な人数だけ雇えるのでこの問題は解決します。

(とはいっても、じゃあリモートワークで10000人雇えるのかとか回線がしょぼい僻地から仕事できるのかとか言われたら限界がありますけど)

ウェブアプリケーションでも、LBサーバーとAPサーバーとDBサーバーは同じマシン内に入れたほうが通信速度は絶対に速いし何だったらLBサーバーもないほうが余計な通信も発生しないけど、実際はスケールのために通信速度を犠牲にしてでも複数のマシンに分けますよね。
なんかうまいこと言ったつもりで微妙に違うかも。

リモートワークだとサボりそうだから

これもよくある理由。
従業員を信頼していないというか、信頼できる(≒一流の)従業員を雇っていない会社ですね。

逆に言えば、昨今のリモートワークが推奨されている状況でもあなたの会社がそれに積極的でないのなら、あなたは一流でない(少なくとも会社からはそう見られている)ということです。

先々週の記事にあるジョブズの言葉と関係しますが、「一流は一流を雇い、二流は三流を雇う」の通り、一流を雇っていない会社はそもそも会社自体が一流でないのかもしれません。

そして、そういう会社が今回のような状況でしぶしぶリモートワークを導入すると、従業員を信用していないので変なルールを作ってわざわざ非効率にするんだよなぁ…

…ということを先日友人と話していて考えました。

…ということを先日ツイートしました。

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