ところで、XfceもMATEもGTK+ベースの軽量なデスクトップの部類に入ると思うのですが、どっちがメモリ消費量が少ないんだろう?と気になって比較サイトをいくつか見て回ったところ、サイトによって結果が違っているようです。
搭載メモリやベースのOS、入れたパッケージ、デスクトップ環境以外の構成などが違えば結果も違ってくるので、だったら自分で試してみればいいんじゃね?とオレオレ基準であらためて比較してみました。何かの参考にどうぞ。
条件
環境
- 仮想マシン: Oracle VM VirtualBox 5.0
- メモリ: 1024MB
- スワップ: 4096MB
- OS: Gentoo Linux
比較方法
- Xをインストール直後にスナップショット
- スナップショットから最低限のパッケージ(
xfce-base/xfce4-meta
,mate-base/mate
)のみemerge - USEフラグは共通
- ディスプレイマネージャは入れない(純粋にデスクトップ環境のみを比較)
startx
直後に端末(XTerm)からfree -h
結果
早速結果発表。じゃん。Gentooのインスコまでが面倒だった…
Xfce
$ free -h total used free shared buffers cached Mem: 992M 223M 769M 2.0M 876K 89M -/+ buffers/cache: 133M 859M Swap: 4.0G 0B 4.0G
MATE
$ free -h total used free shared buffers cached Mem: 992M 228M 764M 2.5M 876K 98M -/+ buffers/cache: 128M 864M Swap: 4.0G 0B 4.0G
まとめ
MATE(128M)<Xfce(133M)僅差でMATEの勝利。
もうほとんど誤差のレベルなので、USEフラグの設定を変えたり、いろいろアプリやデーモンを入れていくと逆転も十分ありえると思います。
次のマシンはXfceではなくMATEにしようと思いました。
おまけ: LXDE
ついでにGTK+ベースの軽量デスクトップ環境の代表格、LXDEについても調べてみました。これも
lxde-base/lxde-meta
を入れた以外はXfce/MATEと同じ。$ free -h total used free shared buffers cached Mem: 992M 193M 799M 1.1M 876K 90M -/+ buffers/cache: 102M 890M Swap: 4.0G 0B 4.0G102M…さすがにダントツでした。
でも開発の先行きが不透明なので常用するにはちょっと抵抗ががが。
後継版のLXQtについては、Gentooでは安定版ではないのと、QtベースなのでUSEフラグの構成が変わり、公平な比較にならない可能性があるのでやめました。
Wikipediaによると、
LXQtは『軽量デスクトップ環境』であることを自ら謳っている[5]が、動作に必要なリソースがLXDEやXfceよりも多いことは洪任諭自身が認めている[6]。これについては、GTK+2を使い続けるわけにはいかず、GTK+3はQtよりもリソースを消費する以上、Qtは『悪くない選択』だとしている。だそうです。
参考
- Memory consumption of Linux desktop environments | Flexion.Org - ここはLXDE(87M)<Xfce(110M)<MATE(123M)。なんか今回の結果とえらい違う。
- A Memory Comparison of Light Linux Desktops – Part 2 | l3net – a layer 3 networking blog - ここはLXDE(36M)<MATE(42M)<XFCE(70M)。純粋にデスクトップ環境が使ってるメモリの量だけ計測したのかな。
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