𝕏で、時々勝手に引用ポスト(大抵は大喜利みたいなネタ)させてもらっているアカウントがいくつかあります。
その中の1つのアカウントで、こんなポストがありました。
「プロジェクトを成功させる人とは?」と聞かれたら「試行錯誤にくじけない人」だと答えたい。PDCAを回すには、自己否定の数がモノを言う。自分で決めたプランの欠点を分析するのは正直しんどい。でも逃げたらダメ。「失敗は成功のもと」その言葉の裏にあるのは、何度心折れても投げ出さない強さだ
— 雪@言語化する広報 (@yuki8marketer) May 10, 2024
自分だったらこういう質問に対してどう返すかな?というのが今回のテーマです。
プロジェクトを成功させる人とは?
色々考えた結果、「明確な完成形を描ける人」というのが自分なりの答えです。
完成形とは?
完成形というのは機能面だけでなく、
- ユーザーマニュアル
- ウェブサイト
- 広報(誰に向けてどのように告知するか)
のように外から見えるものから
- サポート体制(問い合わせを何人体制でどのように受け付けて、どのようにエスカレーションするのか、どういう管理ツールを使うのか)
- 運用ツールの作成(特定アカウントの凍結や売上の確認などを行う内部ツール)
- システム監視(システムの何をどのように監視するのか、異常検知時はどこにどのように通知するのか、障害情報はどこに出すのか、サービスのステータスページは必要か)
- 運用マニュアルの作成(システムのスケールやアップデートの方法、トラブルシューティングなど)
のように運用時に必要になるものなど、必要なものは山のようにあります。
ここではウェブサービスを前提で書きましたが、受託開発やものづくり業界など、業態によって完成形に必要なものは千差万別でしょう。
開発者としては優秀でもプロジェクトを率いると失敗する人は少なくないと思いますが、このような完成形を描けていない場合が多いのではないでしょうか。
完成形を描いたあとは?
完成形をしっかりと描いたあとは、それぞれの項目について「何がいつまでに必要か?」というスケジュールを立てましょう。
リリース日(納品日)がすでに決まっていてコントロールの余地が少ないこともあるので、その場合はリリース日に合わせた逆算が必要です。
また、すべてがリリース日に揃えられるとは限りませんので、「最悪これはリリース後でもいい(ただしこの日までには必要)」のような調整が必要になるかもしれません。必須項目を作り上げるのが現実的ではない場合は意思決定者(えらいひと)との交渉という胃の痛くなるやつが。
そして、予定通りに進まなかった場合のプランBの準備や、プランBへの切り替えのタイミング(いつまでにどこまで進んでいなければプランBで進める)の見極めなどのスケジュール管理も必要ですね。
まあこれだけやっても、他にもいろいろな要因で炎上するのがプロジェクトというものなんですが。
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