セキュリティ・キャンプ2022全国大会の選考が先日締め切られました。若いエンジニアのみなさんは未来のIT業界を背負うべく、こういう場所でしっかり学んでいってください。
ワシはもう若くないからええんじゃ。
さて、応募課題の中でちょっとおもしろい問題があったので考察してみましょう。
問題
それは、専門コース A【IoTセキュリティクラス】にある以下の問題。
(7) 通信プロトコルを1つ挙げ、そのプロトコルに関して他の応募者は決して知らないと思われるトリビアを示してください。
うおおぉぉ・・・?
まずは作戦タイム
「他の人が決して知らないであろうトリビア(雑学)」と言っても、通信プロトコルは人間が考えたものである以上誰も知らないトリビアというものはありえません。そもそも誰も知らないようなものは調べようもありません。
・・・などと重箱の隅を楊枝でほじくりながら、「でも出題している以上、出題者側も何かしら回答を用意しているはずだよな」と考えていました。
あらためて問題文を読み直してみるとヒントらしきものが。
他の応募者は決して知らないと思われるトリビアを示してください。
ほう。「他の人」ではなく「他の応募者」。さすがに母集団は絞られています。そりゃそうだ。
ではまず応募者について調べてみましょう。
応募者とは
あらためて応募要項を見てみましょう。このページの中程に応募条件がいくつかありますが、その中でおそらくいちばん重要であろう項目がこれ。
日本国内の学校に在籍する2023年3月31日終了時点において22歳以下の学生・生徒・児童であること(※1)。
ふむ。要するに、わけーやつら限定ということ。これは攻略のヒントになるか?
どの方面から攻めるべきか
応募条件からすると、応募者は全員2000年以降の生まれ。ということは、クッソ古いプロトコルとか超マイナーなプロトコルをほじくり返せば応募者が誰も知らない可能性は高そう。
あるいはTCPみたいな汎用プロトコルじゃなくて、特定の業界に特化したプロトコルなんかどうだろう。Wikipediaの「応用」の項目に、自動車 / 家電 / 機器 / 航空宇宙 / 仮想通貨 / 工場 / ビル・居住などでいろいろなプロトコルがあります。ゴメン、ほとんど知らねぇ。
他の切り口としては、「このフラグはこのために作られた」のような技術的なトリビアではなく、歴史的なトリビアとか政治的なトリビアもアリかもしれない。政治的というのは、「こう決まるはずだったけど、某団体からの圧力で潰された」的なやつです。あるか知らんけど。
こんな解答はどう?
いろいろ考察した結果、メジャーなプロトコルと歴史ネタをミックスさせてこんな解答を考えてみました。
対象プロトコル: IP (Internet Protocol)
IPv5は、(IPv6と違って)IPv4の後継プロトコルではない。直接の関係はないストリーミングプロトコルとして開発されたものである。また、実験的なプロトコルであるため、一般に普及させられなかったのではなく、元々普及させる予定はなかった。
どうでしょ。まあこれも調べればすぐ出てくる話なので知ってる若い人もいそうですが。
0 件のコメント:
コメントを投稿