会社で使っているPCは向きが逆で、時々混乱するのでいっそのこと逆方向で統一しようかといろいろいじってみました。
GUIからの設定
XfceにはGUIからスクロール方向の設定ができます。「スクロール方向を反転する」にチェックを入れると、無事スクロール方向が反転します。めでたしめでたし。
余計混乱した!
…残念ながらこれで無事完了とはいきませんでした。なんと、アプリケーションによって反転するものとしないものが出てきたのです。
具体的には、Firefoxでは反転したけどXfce Terminalではこれまでどおり。つまり余計に混乱しました。
調べてみると、どうやら反転するのはGTK+2ベースのアプリケーションのみで、GTK+3ベースではこの設定は反映されない様子。
Xの設定をいじろう
GTKの設定ではなくもっと根本のXの設定を変えれば、ということで、xinput
で設定を変えてみます。$ xinput list ⎡ Virtual core pointer id=2 [master pointer (3)] ⎜ ↳ Virtual core XTEST pointer id=4 [slave pointer (2)] ⎜ ↳ SynPS/2 Synaptics TouchPad id=11 [slave pointer (2)] ⎣ Virtual core keyboard id=3 [master keyboard (2)] ↳ Virtual core XTEST keyboard id=5 [slave keyboard (3)] ↳ Power Button id=6 [slave keyboard (3)] ↳ Video Bus id=7 [slave keyboard (3)] ↳ Sleep Button id=8 [slave keyboard (3)] ↳ HP HD Camera id=9 [slave keyboard (3)] ↳ AT Translated Set 2 keyboard id=10 [slave keyboard (3)]タッチパッドのidは11なので、
$ xinput list-props 11 Device 'SynPS/2 Synaptics TouchPad': ... Synaptics Scrolling Distance (285): 121, 121 ...ここの値を反転させてやります。
$ xinput set-prop 11 "Synaptics Scrolling Distance" -121 -121これで無事反転してくれました。
起動時に設定
このままでは毎回このコマンドを入れなければいけないので面倒。/etc/xprofile
に最後のコマンドだけ入れておけば、X起動時にこの設定が反映されます。スクリプトつくってみたよ
上記コマンドではデバイスIDやプロパティの値を決め打ちしているのであまり美しくない。というわけでなんとかしてみました。 デバイス名とプロパティ名を指定するだけでOKです。これを/etc/xprofile
にコピペすれば起動時によしなにしてくれます。
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