2016年10月16日日曜日

セカオワSaoriの絶対音感騒動について

話題が周回遅れどころか100周くらい遅れているような気がしますが、ふとそんな記事というかまとめを目にしたので(ほんとに今更かよ)ちょっと思ったことを。

あ、ちなみに該当の番組は見ていませんし、SEKAI NO OWARIがどういう曲を歌ってるのかとかもつい最近まで知りませんでした。どらげないのグループだったんですね。へんなお面かぶった人がいるなーってことくらいしか知りませんでした。
ファンでもなければアンチでもなく、当時の状況を正確に把握していない人間が、ネットの記事に目を通した程度の知識で話す個人的見解だということをご了承ください。

経緯

2015年1月17日(土)の日テレ系列番組「嵐にしやがれ」でSEKAI NO OWARIのSaoriさんが「絶対音感を持っている」と発言し、番組内で実際に検証したそうです。

そして、検証結果とSaoriさんの発言から「それは絶対音感じゃねーよ!」というツッコミがTwitterに殺到した…とのこと。

番組内でやったこと

いろんなメロディーを耳コピしたそうです。
  • NEWS ZEROのテーマソング⇒失敗
  • 空港のチャイム⇒成功
  • 山手線の発車時のメロディー⇒途中まで成功
  • 競馬場のファンファーレ⇒記事によって成功と書いてあったり失敗と書いてあったり。どっち?
  • 笑点のテーマ⇒成功

問題となった発言

で、問題になった発言はコレ。
  • 絶対音感にも精度がある
  • 黒鍵は苦手なんですよね

反対意見

どんな意見が出たのかというと…
  • 絶対音感持ちで黒鍵が苦手ってのはありえない
  • 絶対音感があるなら白鍵だろうが黒鍵だろうがわかるはず
  • 絶対音感に精度もクソもない
ふむ。もっともな意見のように見えますが…

結局どっち?

事前にメロディーを知らされている等のヤラセがないと仮定しての話ですが、Saoriさんには絶対音感は「ある」と言えます。

最初にドの音を確認するとかの基準音なしで耳コピできたなら、まさにそれが絶対音感です。

疑惑については?

まず、絶対音感に精度はありまぁす

絶対音感というのは言葉のイメージほど「絶対的」なものではなく、実際、状況によっては半音程度間違えることもあります。
その一方、1オクターブを72に分けた音を全て識別できるほどの絶対音感を持った人もかつて存在したそうです。1オクターブ中に白鍵と黒鍵合わせて12あるので、隣り合う鍵盤をさらに6段階にわけた超細かい鍵盤を全部聞き分けられる人と思ってください。

「黒鍵が苦手」発言については、身につけた時の方法次第でしょう。
絶対音感の専用トレーニングで身につけた人もいれば、楽器を習う時の聴音トレーニング中に自然に身についた人もいます。後者の場合、あまり聴かなかった音が苦手になることもありえます。Saoriさんがどの方法で身につけたのかは知りませんが…。

山手線のメロディーを最初の方しか耳コピできなかったのは、絶対音感ではなく単に記憶力の問題です。
長い早口言葉を聞いたとき、言葉の意味はわかるけれどもう一度言えと言われても一部分しか言えない…というのと似たような感じです。

そもそも。

そもそも絶対音感の定義自体が曖昧で、「音をドレミの音階で言える人」も「音階はわからないけど、ラの音(440Hz)だけは正確にわかる人」も、どちらも絶対音感を持っていると言えるのです。一般的には前者のことをいう場合が多いですが。
特定の楽器なら音階がわかる、という人もいるようですが、それを絶対音感と呼べるのかはわかりません。

今回の件で批判している人は、
  • 絶対音感をを持っておらず、「絶対音感=絶対に間違えない」とかそんなイメージで語っている
  • どんな音でも完璧に判別できるとてつもなく繊細な絶対音感を持っており、間違えるという状況が理解できない
のどちらか(大抵前者)でしょう。

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